冷える体質のアトピーと漢方@

症状:
幼少の頃から重度のアトピーに悩まされる。
小学校に入学してからステロイドの使用を中止。
手足が冷えるが、常に熱っぽく、疲れやすい体質、顔色が赤黒い。
便秘気味。25歳で結婚。子供は欲しいけれどまずはアトピーを
なんとかしたいと思い漢方治療をはじめる。
漢方的見地から見た体質:
胃腸が弱く下痢をしやすいタイプ。このタイプは胃腸が弱いことに
よって皮膚も脆く、乾燥しやすい弱い皮膚。
乾燥すると刺激で皮膚はかゆくなりアトピーはなかなか治らない。
処方する漢方薬:
胃腸を丈夫にして下痢を治し、体を温め、皮膚の乾燥によい生薬が
配合された「参苓白朮散」を飲み続けていけば下痢をしなくなり、
皮膚の乾燥も改善されていく。
ただしアトピーにより赤いときは必ず赤みをとる漢方薬を
一緒に飲まないと、赤みはとれない。
漢方治療をはじめてからの経過:
約一ヶ月で、それまで40日周期だった生理が30日で来くるように
なる。便通も良くなり、常に冷たかった手足が温かくなってきた。
肌にもツヤが出てきたことを実感する。
体調が良くなり、元気になった。そして二ヶ月後には
妊娠していることが分かった。

冷える体質のアトピーと漢方A

症状:
皮膚が真っ赤で熱感があるのに冷え、寒気がする。
体を温める漢方薬を処方するとかえって悪化してしまう。
またステロイドを急にやめたると肌は真っ赤になり、温めると
悪化する。
漢方的見地から見た体質:
漢方ではアトピーで「皮膚が真っ赤」ということは「熱」が
体にこもっていると見ます。
本当は「熱」があるのに「仮の冷え」「見せかけの冷え」ということ
です。炎症のある皮膚に血液が集まって「熱」がこもり、
他に血が回らなくなって冷えると考えます。
漢方治療:
アトピーになってから冷えてきたのであれば、本当の冷え症では
ありません。清熱効果のある漢方薬がまず必要。冷えがあっても
清熱をしていけばこもって熱をもった血のめぐりはよくなり、
自然に冷えはとれて温かい体になっていきます。
皮膚を赤くする漢方薬には附子や人参が配合された「真武湯」
「四逆湯」「通脈四逆湯」「人参湯」などがあります。
もし飲んで赤くなるようでしたら、服用を中止することも大事。
「寒熱」のバランスを注意深く見ながら漢方薬、
中成薬(煎じ薬以外の漢方薬)を飲んでいきますと、
冷えも、赤みもとれて健康なつやつやした肌になっていきます。

暑さで悪化するアトピーと漢方

症状:
蒸し暑い日が続くと、アトピーが悪化し、せっかく良くなってきていた
のに…とがっかりしてしまう。赤い、ジュクジュク、かさぶた、水疱、
かゆみが激しい。
漢方的見地から見た体質:
身体に熱や余分な湿(水分や老廃物)がたまりやすくなるために
このような症状が引き起こされると考えます。
蒸し暑い気候や、暑いからと言って冷たい清涼飲料をガブ飲みしたり、
冷えた食べ物を好むようになることが原因となります。
冷たい物は胃腸の働きを低下させます。そして、食前に大量の水分を
摂る事は胃液を薄め、消化を悪くしてしまいます。
このように胃腸の機能が悪くなると、消化・排泄がうまくいかなくなり、
湿がたまりやすくなります。
処方する漢方薬:
湿熱を取る漢方薬や胃腸の働きを活発にするものを重点的に
摂っていきます。また松葉ぼたんの仲間のスベリヒユは
この湿熱を取って、かゆみ、美肌、胃腸によく、漢方薬と併用すると
効果的です。
アトピーが良くなったらスベリヒユだけでも飲み続けると、
肌がつるつるになり、再発を防ぐこともできます。

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